Starlight Extinction

この星は十二宮だよ。誰だって明日への聖闘士。

中国・台湾・韓国

中国

陳情令 ★★★★★

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WOWOWで字幕版放送開始したので見始めました。今はオンデマがあるので見やすくてありがたい。1話40分程度で全50話のボリューム。CMが入らないので全然長く感じない。

原作はガチのBLだけどそれだと承認がおりないからブロマンスということで温めにされているらしい。でもあからさまなキスとかそういうシーンがないだけで限りなくBLに近いニアになっている雰囲気。スタッフが全員若く原作読んで制作してるからなのかな。

 

ファンタジーなのでニチアサ民にはかなり入りやすい設計。8話まで見た限りでは、1話が過去編の最終段階~現代編に移り変わり、3話から1話に到達するまでの過去編をやっている構成と思われる。現代に戻ったら多分そっこから先の話が始まる。最終話から始まったディケイド履修してるとそこまで混乱しないと思う。


「陳情令」メイキングーー美術特集Ⅰ

美術がとにかく最高なので衣装とか建物セットとか見るの好きな人はそれだけでも楽しいと思う。CGのレベルは高くはない。制作費が美術に配分多めなのかもしんない。でも特撮ものなのでCGは全編にわたって必要だから豪勢に金かけていけない側面もあるのかな~。1話はもう少し頑張ってほしかった。

 

メインキャストのビジュアルが大方の日本人が入りやすいストレートな美形なので最高。原作がBLなので明確に受け攻めがあるらしく(読んでないから名言できない)ドラマ内では別にセックスしないけどそこらへんが気になる人は逆だと辛い可能性あり。私は作者と同カプだったので安心して見てます。

ざっくりいうと静かな堅物(秀才?)✕明るいチャラ男(天才)。どっちも別の家系の代表的な仙師(という名称の多分陰陽師みたいなやつ)

巻き込み型受チャン(天才)って最高だよなァって作者に常に語りかけてますし、そこに童貞堅物攻を用意して来られちゃあ完敗ジュテームだよ。そして、ここでジュテームにならない人には全くおすすめできない。巻き込み型は苦手な人は本当に常識がないってイラついて怒るので来るべきではないです。気をつけろ!

話の縦軸が汚染され邪悪に染まったため4つに分解されて封印された隕鉄(聖杯・パンドラボックス的な手に入れると強力なエネルギーを手に入れられる感じのもの)が目覚め、所有権を巡る5つの陰陽師名門の戦い。そのうちの2家門の上記のカプが隕鉄集めに旅を始め心を通わせて最終的に死別するのが第一部と思われます。

受はウェイウーシェン(名前がいっぱいあるからウェイとだけ覚えた)

顔が可愛い。アーモンド型の目で完全ナチュラルに男を誘惑してくる。上目遣いが得意。自分が可愛いこと知ってるね。わかるわぁ…。明るい性格なのでよく笑うんですけどその笑顔が完全に男を誘惑してくる。誘惑しかしてないなこいつ…。よくある戦隊バカレッドっぽい雰囲気なんですけど天才なので敵の来襲とか直感と戦闘能力は高い。自分が強いので同格のやつとは仲良くなりたいと同じ学校に通ってる時攻を誘惑しまくる。おかげで攻は受ちゃんのこと好きになっちゃいました。男を誘惑するせいです。あ~あ。

攻はランジャン(名前はもちろんいっぱいあるがウェイがランジャンと呼ぶのでそれで覚えた)

酒に弱く春画も見たことない童貞ボーイ。名家に生まれてお兄ちゃんのお手伝いをしようと勉学ばかりに励んでいたところ、その家が他の家を招いて合同短期合宿みたいなのをやったときに出会ったウェイと出会い大好きになってしまう。出会いは最悪!校則は全然守らないし余計な問題ばかり起こして自分も巻き込まれ罰を受ける羽目にもなる。だけど隕鉄封印残留思念おばさん(ランの先祖)に使命を託された時、「世界の平和のためなら協力するのが当然だ」と言われて完堕ち。度重なる上目遣いと接触行為がここにきてグッと効いたと思われます。チェリーボーイ恋に落ちる。

ウェイはランジャンをグッとさせたこと全然気づいてないのでのんきに兎と戯れたりしてます。ここらへんゲェーッ作者わかっとるやーんてなりました。(好きな展開なので)

まぁまだ8話までしか見れてないので今後どうなるかわからないですけど今の所最高なので星5です。最高なので。

最終話までみた感想はそのうち。

とにかく言えるのはあれだけ露骨にヒント出してくれてたのに全く聶懐桑がゲームマスターと気づかなかったこと、日本版はシーンを入れ替えて2人が幸せに暮らしたという音を強調してくれたこと、そこらへんが印象的です。

乱魄 ★★★☆☆

陳情令の人気を受けて制作されたスピンオフの一つ。

赤峰尊死亡直前くらいの時系列の聶氏兄弟の話。

これは兄弟BLやな〜ってなるやつ。一応異母兄弟なので問題ないね!

二人の長所を合わせればにえ氏は安泰!に到達するまでが遅すぎてもう赤峰尊は寿命ないし有能な部下はその時ほぼ死んでるし大変そう。

大まかな流れとして祭刀殿のスピラの死の螺旋みたいな真実を懐桑も知るというところから始まって、そこはまるでアニメ版の人馬宮ばりの危険区域なので2人は命の危険にさらされてしまう。(部下は普通に死んじゃう)

生死の境の中、義理の兄弟でありながら実の兄弟より強靭な絆で結ばれていることを何度も見せつけてくる聶兄弟。兄弟BL…。

ところでこの盗賊が入った騒ぎとかも光揺ってやつの仕業なんだっけ?なんか全ての罪はわかりやすくするために孟瑶に集結してるのでそううがってしまう。

もうかなり精神汚染が進んでる赤峰尊をわざわざ生死が確認しづらい場所に追いやることはなさそうだからこれは特に何も仕組んでないのかな?

赤峰尊が清心音(邪)で心を乱したときに平行移動でパンチしてくるとこめっちゃおもしろかった。中国のアクションて何故か平行移動が多くて不思議。

懐桑が清心音の真実に気づいて静かに復讐を決意するシーン、視聴者が見たかったのはここやでっていういいシーンでした。後はその後の動きも見たいくらい。役者が揃えられないからやれないのが残念。

清心音の真実についてはツイッターで見かけた、聶懐桑を侮っている弱き者と思っているがゆえにあえて陥れる必要もなく清心音は通常版しか教えていないが懐桑が光揺のを耳コピしてしまった説が説得力あるので、この時点でも弟に兄を蝕ませようとは思ってなかったんじゃないかなと思います。ただ結果的に誤解や実際赤峰尊を陥れようとしたことは事実なのでその真実を聶懐桑が陳情令中に理解したとしても行動は止めなかっただろうとも思います。

この短い時間の話だけでも陳情令を深堀りするには必要な要素だなーと思うので本当はもっともっとスピンオフ作ってほしい。

生魂 ★★★

陳情令の最終回の後の話。一人放浪していた(多分)温寧は旅先でドラクエみたいに呪われた街に到着する。夜狩にきていた思追とも偶然に合流し2人で呪われし街の真相を探っていく。

こういう骨格なので、テレビでやってる二時間ミステリーぽくて見やすいです。

ちゃんと起承転結がある感じ。

被害者と思われた人物が実は真犯人だったというシンプルな話なんですけど、難点は古装と顔が似ててネタバラシの映像のときもどっち?どっちがどっち?ってなるとこですかね。

温寧が魏嬰にこき使われてるあいだに事件の解決の手順なんかを学んでたのかなーと思わせる成長譚と、魏嬰からの精神的依存や呪縛からの卒業もあってじんわり感動。

姑蘇で楽しく暮らしてる2人から独り立ちしてしばらく経っているぽいですが、自己を確立して幸せになる権利があるという言葉をちゃんと受け入れて前を向いて生きようとする温寧に、生前マジでろくな目にあってなさすぎるのでどうか幸せになってほしいという気持ちになります。

台湾

HIStory season1-1 マイ・ヒーロー ★☆☆☆☆


台湾で話題沸騰のHIStotyシリーズの第一弾。同時に3作作られてそれがシーズン1となっている模様。マイヒーローはそのうちの1作。

お嬢様ランシーは女の子で、間違えて死神に殺されたこの子がこの世に留まるために、本来死ぬ予定だった男の体に魂が入った状態で彼ピに愛されキスをしてもらうっていう流れなんですけど、あらすじをみただけでわかるかもしれないですけどこのランシーがあまりにも可哀想。

本人にはなんの落ち度もないのに間違えて殺されて、死んだのに彼ピは涙も流さずそのうちちょっと付き合うのしんどい感じだったということがわかり、本来死ぬはずだった男(和田正人似)に譲る形になってしまうのです。ランシーが何をしたのか?

最後愛されキスをするんですけど色々あって彼ピの心は完全に和田似の方いってしまい、蘇るのも彼女ではなく和田の魂なんですよね。彼ピは和田魂に愛されキスをしたので。

悲惨ですよ。これがランシーが性格悪いとか犯罪犯してたとか非があるならともかくお嬢やからちょっと浮世離れしてた感じでウキウキで付き合ってただけだよ?ひどいでしょ。

そんな感じでランシーに感情移入してしまいました。

この基本設定も感情移入の理由の一つで、もう一つは多分物語がダイジェスト気味で攻の感情の変遷が分かりづらいから。全4話で短いし登場人物もかなり限られてるのになんでやねん。

いいところは攻のビジュアルが若き日の金子昇のような爽やかイケメンだったってとこかな。途中でゲイアピみたいな格好してくるけどそれ以外は衣装も普通で良かったと思うし。

ニッチですけどガオレッド✕アキバレッドを見たい人はジェネリックになるんじゃないでしょうか?ニッチと言うか存在するのかってレベルですけど。

HIStory season1-2 離れて、離さないで ★★☆☆☆


個別PVなさそう。

現役アイドルで弟✕普通の大学生兄(再婚義兄弟)

説明する内容がないくらい素朴な一作。塩も胡椒もない素材そのままの野菜。淡白ヘルシーな肉。

同居していくうちに少しずつ近づいて一人の女性の存在によりいきなり距離が近づきすぎてしまう。そのために一度は離れるも心に従って二人はともに歩むことになったのです。

アイドル弟は最初こそ余裕ある俺様っぽいものの段々と兄の素朴な人間性に触れて角が取れて普通のいいやつになっていきます。兄は自己主張がなくルールを踏み外せない真面目で素朴な人間。過度に自分に厳しいわけでもなくホント素朴としかいいようがないこういう奴なんていうの?まぁ普通のやつです。顔はいい。

ということでこのカプには特に何もないんですけど、二人が急接近するキーとなる女性がこの作品の見どころといえます。

この女性は他の作品と違って二人を邪魔するライバルや都合のいい存在ではなく、ただの腐女子です。二人をカップリングして楽しんでいるのでくっついてほしくておせっかいを焼くのです。現実と妄想がクロスしてしまってるのでついつい迷惑行為しちゃうんですよね。でも兄には妹のような存在と思われているので涙目で謝れば全て許されます。仕方ないね。この話のカプ設定に興味を持ち好きだなと思った人はその瞬間自分が話に現れることになります。気をつけられよ!

 

BLとしては真っ当ですが好みの設定じゃないので星は2つ。私には退屈なだけで素朴なBLを求める人にはおすすめの一作となります。

 

HIStory season1-3 ボクの悪魔 ★☆☆☆☆


個別PVなさそう。

タイトルから予想するに悪魔を召喚して好きな男を振り向かせるみたいな話と思ってたら攻が悪魔みたいな性格をしているというやつだった。

憧れの先輩✕ずっと片思いしてた後輩のタイムリープ(精神のみ)もの。

2025年大阪で万博が開かれるその最中、この二人は9年間付き合った交際に先輩の結婚報告という形で終止符を打ちます。ショックを受けた受は飛び出し交通事故で死にます。死んだので転生します。(特に理由の説明がない)

記憶を持ち越して9年前の自分に生まれ変わります。(特に理由の説明はない)

今度は幸せになるために先輩と交際しない人生を歩もうとするもののひょんなことから先輩と出会ってしまい、猛烈にアプローチされ逃げ回ることに…っていう感じの話。

見どころは2話の新歓キャンプのオープンキャンプレイプです。マジのレイプなので視聴者が驚いてるうちに後輩が脱出して先輩は追いかけてくる、後輩が転びそうになって先輩がかばう、コロコロ転がって頭ぶつけて先輩は大出血、記憶喪失というコンボを喰らいます。

結局記憶喪失は偽装で罪悪感により後輩を交際しようする(そこまでする?)先輩の策略だったのでした。悪魔だからね。

このように謎のスピード感で物語が展開していき、知らないうちに後輩の友達は別の先輩とねんごろになっていたり視聴者の断りのなく事件が連発。だいたい勝手にタイムリープ転生すな。

モラルとかそういうものは存在しない世界なのでサプライズBLが好きな人にはたまらない一作です。檀黎斗と天津該が神の世界って感じです。

BLとしての面白さは皆無だけどギャグとしてはキタムランドみたいでいい線いってるので星一つ!

 

ちなみに3作全て見終わる頃にはHIStoryのテーマ曲(冒頭にかかるやつ)をちょっと歌えるよになります。

 

HIStory season2-1 是非〜ボクと教授 ★☆☆☆☆


まさかまさかのシーズン2配信。

今回は先生と生徒ものです。

ひょんなことから教授の子供の世話をすることになった主人公が色々あって付き合うことになる話。

教授はバツイチで「私は子供に縛られずに自由になる!」と妻が出ていった後は、子供の面倒があまりみれてませんでした。子供は一人ぼっち。そんな中で主人公が甲斐甲斐しくお世話をしてあげます。

そういう感じなので、途中まで本当にBLなのか?という気持ちになります。どう見ても幼女と主人公の年の差純愛になる感触しかしなかったし!

またこの幼女が絶妙に可愛くないのを選んでるのでもっとリアルな感じになってるし。

この主人公が今までと違って元からゲイで、過去ゲイバレして嫌な目に遭っているので途中で教授のことが好きになっても一歩踏み出せなかったりして、台湾系ってやっぱちょっと日本の昔のBL映画みたいにシリアス方面なんだよなーって感じです。

このシリーズ、ヘイトノルマ女性が毎回いて、今回はそれが元妻の人だったんですけど、実際教授が離婚後ほとんど育児放棄状態だったのをみて結婚中は一切家のことやらなかっただろうし、若いうちに子供を産んで一人で育てるのって大変だろうからキレても仕方ないと思うしって擁護しちゃうからもう少しちゃんとヒールにしてほしい。

あと今回からこのシリーズ1話約45分になって全4話据え置きのため、壮絶に長くなっております。

普通の1時間ドラマと全く同じなんですよね長さ。シーズン1は短かったためにかなりダイジェストになっており、そこがザクザクとしたスピード感を出してもいたんですけど、今回はじっくり話を深められるため、シリアスでうんざりする展開もじっくりゆっくりやってくれます。

これがいいか悪いかは人によりますね。私は辛い。

ただ教授が主人公を好きになる過程はよくわかったからそれはいい点。でも4話もやるほど内容はないからなげーんだよな!

教授が就職していて結婚も離婚も経験して大人だったので、主人公と付き合い始めたらすぐに主人公の母親に会いに行って許可をもらおうとしたり責任を取ることに関してはちゃんとしていたなっていう印象でした。

萌えとかは特になかったかな~。

 

HIStory season2-2 越界〜君にアタック! ☆☆☆☆☆

 君にアタックの名の通りバレーボール部の話です。が、途中で脱落したためそれ以上の情報はわかりません。

 部活モノにも手を出していく、タイは大学ものが多い中ジャンル雑多なのは台湾の方なんでしょうね。終わり。

 

HIStory3 那一天~あの日 ☆☆☆☆

レンレン(人仁)高校のシャン・ハオティンは明るく親分肌で、男女を問わず生徒たちから大人気。

しかし教師からの評価は最低だ。成績が悪いのに口ばかり上手く、授業をボイコットしたり、保健室で女子とイチャイチャするなど教師を激怒させることばかり。

反対に教師たちに可愛がられているのが、学年で一番の成績のユー・シーグウ。休み時間も放課後も勉強に打ち込み、必ずいい大学に合格するに違いないと期待されている。ただ食事を抜くせいか身体が弱い。そんな時は養護教員がこっそりお菓子をくれたり、困っていると教師が飛んで来てくれた。

勉強だけのシーグウには友だちがいない。ましてや女の子と付き合う時間もなければ興味もない。とはいえ成績のいい男子を射止めたい女子は多い。

ハオティンのガールフレンド、リー・シーユーも体当たりでシーグウに近づいてきた。ハオティンは腹を立てながらも、自分の境遇とは全く違うシーグウに関心を持ち始める。

 クソカスリア充✕貧乏優等生の青春ラブストーリー。

クソカスリア充は恋をして改心するそのターンを確実にするためか日本人の感覚だとこれは警察に相談するレベルでは?っていう嫌がらせをしてくるのでそういうのなかったらいいんだけどなって本当に思います。そういうのなくてもこのカップリングは特に好みじゃないので評価は星が一つあがるかどうかくらいですけど。

前回から長尺になっていたHistoryシリーズ、シーズン3になり信じられないほどの長尺っていうかもうこれ普通の連続ドラマシリーズですやんという全10話各50分近くとなっております。

受のシーグウは結構生まれも育ちも悲惨で、両親が死亡しており奨学金でなんとか学校に通っているため勉強が好きっていうか勉強せざるを得ないという状況です。バイトも掛け持ちしないといけないしご飯も極力減らして水しか飲んでない。勉強できるし将来性あるからモテるんだけど青春時代に女と遊ぶ金も時間もないという。

そんな中程々の金を持つ健在な両親と口は悪いけど兄想いの妹の中流家庭で生まれ育ち、タッパがあればイケメン扱いの法則でそれなりにモテて彼女と保健室でセックスしようとしたりするクソカスリア充のハオティン。彼の彼女が将来性からシーグウにアタックしたためハオティンは「ワレカス何人の彼女に手ぇだしとんじゃ?」とシーグウに嫌がらせを始めるわけです。その嫌がらせの一つに奨学金のため一個も試験を落とせないシーグウの自宅に試験日の朝行って、玄関のドアを抑え込み試験に遅刻させるというものがあるんですが、ホント頭おかしい。こんなことされて今後恋愛感情なんて生まれないと思う。

しかもシーグウは怒るというよりは落ち込んだりこれ以上自分の人生の邪魔をしないでいてくれるなら土下座でも何でもするからっていう大人の対応なんですよね。

更にクソカス具合が浮き彫りになります。

そんな2人だけどシーグウの顔が気に入ったハオティンは一転して彼女と別れシーグウにアプローチし始めます。最初は疑っていた(当然の反応)シーグウもそのひたむきさに徐々に心を許し2人は恋愛感情で結ばれます。全く納得できねぇ。

永遠に恨めとは言わないけどこんなやつと付き合ってなんかええことあるんかとは思うよね。

シーグウがほんのり心を許したくらいのターンで金のためにゲイバーの夜のバイト(皿洗い的なやつと思われる)をしていることを知ったハオティンはBL名物激昂職場殴り込みで迷惑をかけます。私だったらこんな男嫌だけどって誰もが思う瞬間ですよ。

そして親の反対(儒教の影響が強いのか親の許しは男同士っていうものより高いハードルとして演出されることが多い気がする。今は同性だからっていうので拒否反応を起こすのは価値観が古くなるので障害がそっちに移行してるのかもしれない)からの、アホのハオティンが大学に入学できたら交際を許してやるからの大学無事合格。

満を持して同棲をはじめて、初めてのセックスに女含め初体験のシーグウは戸惑いつついつしか受け入れるみたいなターンを経て、シーグウ事故死。

9話の最後でそれっぽい匂わせ演出が入り、10話で数年後の人物が描かれてシーグウがあの時事故死したということがだんだん明かされていきます。

シーグウ何のために生まれてきたんだっていうレベルでろくな目にあってない。

生前シーグウの親が死んだ時お星さまになったということを幼い頃聞かされていつか両親に一番近い高い山に登るみたいな話(適当に見てたんで細かいのはうろ覚え)をしてたからハオティンは登山していつかシーグウに会いに行くみたいなええ感じの話をして終わりました。

今はそばにいないけど俺は生きてるから普通に新しい彼女もできたけどあの日の思い出は永遠だから…的なやつで、こっちとしてはどういう状況で事故にあって過失か逃れられぬもらい事故だったかくらいは教えてほしかったんですけど大事なのはもう今は死~んということなので、説明はありません!

しかもこの10話、なぜか特に理由もなくめちゃくちゃシーグウにそっくりな(もちろん同じ俳優が演じている)大学の後輩なる人物が、「なぁんだシーグウ出てきたじゃん。でもなんか会話がよそよそしいしちょっとおかしい?」って思わせるためだけに出てきて、その後アホの友達に「めちゃくちゃそっくりな後輩がいたのにどうして好きにならなかったんだ?」って言われてこいつほんまアホやなって思いました。

マナとそっくりなのにカナじゃだめなのか?って言うならともかく育ちも何も違うのに同じ顔してるだけで錯覚するの無理でしょ。金のないチンピラみたいな柄シャツ着てるだけでも全く同じ人物と錯覚できなかったわ。

そんなアホの友達、なんと恐るべきことにサブカプの攻めなんですよね。

こっちはクソカスノンケ高校生✕年上ゲイです。

アホクソカス友達ボーシャン(心のなかで坊主って呼んでたから未だ名前を覚えてなかった)は同じジムで知り合っていた年上ゲイのジーガンにすでに片思いしていて、いきなりジーガンの職場に乗り込んで何やらでかい声で喚き散らす事から始めます。

もうこれだけでこいつのこと誰もが好きになれないと思うんですが、最後まで好きになれないと思います。

なぜならこいつずーっとこんな感じなのに結局ジーガンも若い男に言い寄られて悪い気はしないわねって感じで付き合いオッケーするし、最終的にゲイということで家族に感動されていたジーガンの家族にも公認になって、大した苦労もせずカスのままハッピーエンドを迎えるからです。

先に男が好きになっていたということで、メインカプのハオティンに相談されたりアドバイスしたりする役割を担っているのですが、アホがアホに聞いてもう最悪って感じですよ。他にもう少しまともそうな友達がいるのに無視ですもん。

このアホ達の友達グループは全部で4.5人くらいなんですけど、モブ友達は友達が男を好きになってそれをどう扱えばいいのかまだ手に余りつつ俺たちは友達だって宣言する道徳の時間みたいなシーンがあるんですけど、こいつらとはもう縁を切っていいでしょって思います。

男同士だとスポーツとかなんかの特定の趣味が一緒とかじゃないとやっぱり青春時代は好きな女とかエロの話になっちゃうだろうから、性的嗜好が違うと話題の方向性が同一にならなくてそういうところが一番つらいんだと思うんですよね、話題の幅大事ですよね。

そんなわけで死にネタは確かに鉄板だし心を抉るようなラブストーリーになるけど毎年12月になるとこれまで思い入れを詰め込んできたキャラが無残に死ぬことに慣れてしまって思い入れがないキャラが死んでもなんとも思えない、そういう人間の形になってしまった私にはあんま切なさねーなで終わりました。生きて苦しみ続けるのを見てる方が好きですね。

韓国

メソッド ★★☆☆☆

韓国らしい二人舞台の役者が激情のまま恋に落ち、恋が腐り落ちる話。

やる気のない若手俳優が実力派のおじさん俳優と二人舞台するんですけど、やる気がないもんでおじさんに怒られるんですよね。そんで怒り方が芝居で怒ったので若排は感動しておじさんのこと好きになっちゃったと。なつかれておじさんもなんとなくその気になって(女がいるのに)二人でバカンスなんか行っちゃって(二人とも入っていた仕事を無視して)、若手俳優の周りのスタッフにめちゃくちゃ正論で怒られて、大人になって怒られるの辛いからめっちゃ落ち込んで、一人で別れるって決めてそれ言ったら若排はなんでやねんてなって、険悪なまま二人舞台の幕が上がる。

大体こういう話で最終的に一瞬にして盛り上がり一瞬にして鎮火した恋を二人舞台の芝居に昇華させて終わりでしたね。韓国映画らしいなぁって感じでした。

 

君の視線の止まる先に ★★☆☆☆

僕らは長い親友を偽装した主従関係だ。“影に自我があってはいけない”財閥2世テジュと彼のボディーガードのグクは、古くからの友達。だが、ある日やってきた転校生の天真爛漫女子・ヘミの出現で、その関係性が変わり始め…。

アジアをはじめ世界中で爆発的な人気を博した韓国初のBL(ボーイズラブ)ドラマ。全世界200ヵ国で同時公開され、中国ウェイボーのK-ドラマ部門1位、日本の楽天TV総合ドラマ部門1位を席巻、そして映画版はNetflixでの放送、映画祭の招待などで話題を集めた。主人公の財閥2世テジュ役を務めたのは、人気オーディション番組「プロデュースX101」に出演して注目を集めたハン・ギチャン。ボディーガードでもあるグク役を務めているのは身長186cmのモデルチャン・ウィス。親友?主従関係?恋・・・?揺れ動く二人の繊細な演技にも注目!

■あらすじ
政財界NO.1企業TBグループの唯一無二の後継者テジュ。そしてその傍をいつも影のように守るグク。二人は親友ではあるが、主従関係でもある。グクは牽制勢力の圧迫からテジュを守るため生まれた時から決められたテジュの秘密ボディーガード。テジュはいつも傍にいてくれるグクがボディーガード以上に気が安らぐ親友なのだ。ある日、二人の前に明るい転校生・ヘミが現れる。ヘミは一目ぼれしたグクに積極的にアプローチしてくるのだが…。

■出演
ハン・ギチャン
チャン・ウィス
チェ・ギュリ
チョン・ジェヨン
ほか

■スタッフ
監督:フアン・ダスル

BS12の説明文より。

こっちは映画ではなくドラマ。

前後編でかなり評価違うんですけど、前編はこれから起こる物語が好み(相手には伝えられない秘めた恋とか上下関係とか)であればあるほど期待値が上がっていきます。

ボディーガードのグク(ガンダムのMSみたいな名前)は同い年の坊っちゃんテジュに未成熟な恋愛感情がある、そしてテジュはグクに母親を求め(エッ母親?!ってなるよねほんと)すでにその向こう側へ到達し恋愛感情になっている。

この2人の感情発露の決定打が転校生でグクに惚れるおもしれぇ女であるヘミなんですが、ヘミは竹を割ったような清々しい性格で好感度が高いです。言いたいことは言うし、母親は謎の理解ある腐女子(ずっと何かの漫画読んでる、娘が雑談というか相談してるのに)

出るたびにおんもしれ~女っ!ってなるんですが、ここはBLワールドなので女は負けちまうんですよね。グクには二兎を追う者は二兎とも取れという天道語録を贈りたくなります。

前篇はこのように自分でもくすぶっている心がモヤモヤして私はこういうのが好きなのでええやんけって見てたんですよ。なので前編は星4つといったところ。

 

高校生なのに体育の授業でドッジボールをしていたり(しかもスーパードッジ)しているところで困惑していると、更に全方位から丸見えの校庭のど真ん中でキスをしようとしたりして混乱します。

この作品、低予算故に登場人物はかなり限らられているんですが、そのうちの2人にこの問題キスを見られていて、即座に親に密告されます。(こういうのだけ仕事早い)

そしたらもうお決まりのコースで親が別れさせるのでその時初めてグクは失いたくないものに気づくのです。

この辺がかなりどうでもいい話になるので後編は失速しちゃうんですよね。後半は星1つでしょう。

だってお前らが迂闊だからこうなったんでしょ?ってずーーーーーーっと頭から離れないですからね。

この期待させといてオチが微妙なのは秘めた恋にはよくあるパターンなのでまぁいいんですけど、これを最後まで完遂させて視聴して達成感のあるBL、いつか見てみたいものです。黙って黙って黙って黙って黙ってようやく心を吐露して少しずつ受け入れられようやく結ばれるみたいなやつね。

強化アイテムがチベットから郵送されてくるブレイドみたいなシステムはだめですよ。自分達で作り出し生み出してほしいんですよ。

あと後編で2人は結局一旦別れさせられてテジュはイギリス送りになるんですが、そのことを忘れようとしてんだかなんちゃら言い訳してグクはやたら日本に行くんですよね。なんで?単に京都北海道などに行きたかっただけではなく?

そんな金あるならイギリスに会いにいけよ。

最後の最後までイギリスに留学して数年が経ったときもなんとなくまた日本に旅行に行こうとしてたところ留学から戻ってきたテジュと再会するというよくわからんオチでおわりました。

なんだったんですかね、この話。(マイエンジニアのメクボスと同じこと言ってる)