Starlight Extinction

この星は十二宮だよ。誰だって明日への聖闘士。

AMNESIAプレイ記

良くも悪くもアクの強い奴らとの出会いと別れ(バッドエンド)
たどり着いた先には・・・FF9のラスボスもびっくりなぽっと出の邪神との逢瀬、君は世界の歪みを目撃する!

以下はネタバレ

♥シン
無愛想で一途で容赦せん!スポ根ハート

これ金田一少年の殺人じゃないですかぁ!
記憶を失いハートの世界へそれを取り戻すべく舞い降りた主人公、しかしその世界での主人公はすでにオリオン衝突とは別に不可解な事故に巻き込まれていた――
事故なのか事件なのか、シンは犯人なのか、信じていいのか、警察は疑っている・・・戸惑うオリオンと主人公・・・そして・・・・・
犯人はトーマ!!ってまーたお前かーい!
トーマてめぇ両津か。思わずばっかもーんと言いたくなる乙女心です。
三角関係もトーマが加わればむせ返る死のかほり、コイツ本当どうしようもねーな。途中で毒殺されたりしましたしね。
現状維持をしたいトーマ(ヘタレ)と未来を失っても現状打破したいシンという相対する二人の幼馴染っていう構図と金田一要素となかなか謎めく恋はミステリールートでした。
シンは割りと暗い過去をもってる設定なんですけど、冷めてるようで心はホットで生真面目なわけではなくそこそこ小賢しいので好感を持ちます。つーかそれよりあ行をな行で発音するところが気になりました。カッキー語ですかね。
やたらスパルタであんま付き合いたくないんだけど、真っ当は真っ当なんですよね。スパルタすぎなんですけど。悪いやつじゃないけどスパルタだよぉ。
幸せにはなれるんですけどいかんせんね。スパルタ。


♠イッキ
女性を惑わす魅惑のスペード……と思ったら支配されていたのは自分だった?(BGM:世にも奇妙な物語

お星様に女の子にモテたいと願ったら悪魔か神様かが願いを叶えてくれたため人生に多大な影響を余儀なくされた救いを求めるお姫様。(その割にはその事を教えてくれた直後にまた星に祈ってて懲りてない)
性格は悪くないけど繊細で頭は悪いので良かれと思ってやった作戦は大体失敗しているドジっ子でした。釣った魚に餌をやるために釣らない魚の水槽を掃除しすぎてたまに精神疲弊がすごいことになりバブーバブバブと甘えてきます。
これといって印象に残ることはしてないけど、主人公がイッキにとって十年かかってようやく現れた恋愛対象なのでいちいち重い。選ばれようと必死なので重い。軽いヤンデレの傾向がみられます。
ねぇ、僕すごく我慢してるんだよ……君を抱きたくてにっちもさっちもなんだよって何度か言われた気がする。
下手な選択肢を選ぶと中盤で記憶喪失がバレるので勘はいいようです。
ケントルートではイッキがそうであったようにイッキルートでは度々ケントが助け舟を出してくれて仲良しです。こっちが振ることになるバッドでは振られた直後に二人で冬の海へ一泊旅行に行ってしまうほどに。
とりあえず、重いな!


♣ケント
最初はクールっぽかったのに後半ずっと慌ててた合理的な石田彰
物事をすぐ理屈で把握しようとするので冷たいと思われがちな大学院に棲む童貞の妖精。口がよく回って理論で圧倒するが、すぐ反省してレポートメールを提出するのでものすごくわかりやすいやつです。
初期は付き合い始めで愛犬家を敵に回すようなことをしてしまったところから出発している二人の関係なので険悪なんですけど、ケントはとりあえずすぐ反省して改善するのでほのぼのと仲良くなりほのぼのと両親に紹介されほのぼのとロンドンにいくことになります。トーマの次にプレイしたのでびっくりするくらい穏やかな気持でプレイできました。
交流を深めるにあたって悪友であるイッキの力強い協力がありまして、イッキのアドバイスで高速アップデートされていくケントをみるのが楽しいです。言われたこと素直に実践するところが可愛くてわざと意地悪しない限りはバッドにいけないと思うんで、バッド回収の時にケントの頑張りを無下にする選択肢を選んでは悲しい顔をされるのが辛いです!ごめんね~!
事の始まりである愛犬騒動は愛犬家にとっては許せないかもしれないけど、それ以外ならケントを嫌いになる場面特にない気がする。石田彰の童貞演技が光ります。たまに見せるサムライソウル(母親を母上と呼んだり)も面白い。
一番幸せになれる上に学歴もランクアップするルートです。
私はケントを選ぶぞー!


♦トーマ
慈愛をこじらせて狂気なダイヤ、帰ってくれ!
プレイ前にひどいヤンデレって知ってたんで、愛ゆえにお前を殺すみたいな感じなのかと思ったらそれとは違ってて、一応親身になって助けてくれるけどその手段が酷いだけでした。
一人だけ猜疑心という専用パラメーターがあるのでドユコトって思ったら、このルートだけ最初からもう記憶喪失がバレてるのでその代替ってことだったんですね。
今のところウキョウに会って今誰と付き合ってるのかを聞かれた時に「じゃあお前殺されるな」って言われたのはトーマだけでした。トーマてめー!
バッドで檻の中で鎖に繋がれて記憶全消失状態で飼われているというこれ以上無いくらい馬鹿な状況を作り出す魔術師なのです。

  1. イッキと親密な状態のヒロインに襲いかかるイッキFCの嫉妬の嫌がらせ(郵便受け荒らしやイタ電)この危機的状況を察知したトーマの暗躍が始まる……!
  2. 冒頭で速攻病院に連れて行かれて検査をうける。(ここで何日か機械が故障して足止めを食らうので個人的にトーマの仕業かと思ったけど違ってた)
  3. 異常なしで退院。なんやかんやあって主人公が「トーマが彼氏なの?」って聞いたら切ない顔で「そうだよ」といわれる。嘘である。出かけたら植木鉢落ちてくるし踏切で背中押されるしで心配なので外出をさせてもらえなくなり、自宅にすらいさせてもらえなくなり、トーマの部屋に住まうことに。
  4. トーマの部屋で嫌でも距離が近づく二人。恋人なのに男をベッドに誘うなよ幼馴染で妹のように思っているお前に今更そんな気は起こらないよと失礼なことばかりいうトーマ。怒るオリオン。どうでもいい私。そして現れるシン(この世界では幼馴染三人組の一人で弟のような存在)テスト勉強中なのに来てくれたシン。トーマとふたりきりの状況を心配してくるもののトーマに説得されてこの状況を了承する。メールでトーマに会いたくないって言ってたのになんでこんなことなってんのと聞かれる。ほんとにね。
  5. そんな心温まる触れ合いの最中、記憶の刺激のために合鍵をもらってトーマ不在時に外出しているとウキョウに会って「トーマ彼氏じゃねーしお前殺される」と物騒な神託をいただく。そういうことをしているので出る時は俺に一言言えと言ったのに勝手に外出したな!?とトーマが怒る。
  6. 朝食夕食に睡眠薬を盛られる。
  7. なんとか誤魔化して逃亡したら見つかってカンッカンになったトーマに薬を直接口から投与され檻の中に入れられる。
  8. しばし檻生活になる。(今まで何の変哲もない部屋の背景にそっと檻が追加される)トイレや風呂の時は手錠をかけられる。
    怒ってるよな?でもお前を守るためなら俺はたとえお前に嫌われたってCHA-LA HEAD-CHA-LA何が起きても気分はへのへのかっぱということだったけど明らかにトーマも精神が摩耗しており夜中によく檻に向かって愚痴るようになる。大丈夫か。常識はあるのに守ろうとしないのでさすがヤンデレといったところ。状況は好転せず。
  9. 大型犬用ケージことトーマケージが欠陥商品プリズンブレイク可能になり三代目引田天功として劇的脱出する。この後のこのこウキョウについていくと殺されてしまう。ウキョウから逃げても結局トーマに見つかって部屋へ連行される。多分ここでパラメータ低いと前述の馬鹿な檻エンドになる。半端にうまくいってるとトーマから脱出して保護されるノーマルエンドになる。
  10. トーマに押し倒されてやめろやめろと揉めてるとタイミングよく主人公の日記が出てきてちょうどいいページが開く。そこには妹としかみてくれないトーマへの苛立ちと恋心が綴られていた……。それを読んだトーマは自分の過ちに気づく。トーマは主人公がトーマのことを相談をしていたイッキのことが好きだと勘違いしていたのだ……俺たちお互いに遠回りしてたんだな^^ごめんごめんということでお前の過ちはそこじゃない!もっと別のこと謝罪しろ!
  11. 男の趣味悪いな^^ということでトーマから妹扱い脱却した主人公は幸せな日々を手に入れたのでした☆檻に入れられるほうがいいの?疑問です!

細かいところはともかく大体こんな感じでした。レイターではどの面下げてラブラブするのか私、気になります。
これだけ笑えるポイントがあるとやっぱり人気キャラなんだなということは理解出来ました。私は付き合いたくないですけど。
(後に他のルートでも出張バッドエンドをするトーマの姿を見るはめになるのでした)


ウキョウ
謎に満ちた躁鬱ジョーカー
四人クリアしたらウキョウルート突入です。やってやるです!
ここまでのルートでぬらりひょんの如くぬらりと現れひょんと消え時々殺害or死亡して存在をアピールしてきたウキョウですが、その正体は何のひねりもなくやっぱり世界線を移動しながら時間ループしているというアレでした。
悪いことしてる時は何か大それた力により悪魔が憑依していて私がラーソンのごとく聖書を頭にパコーンてしてお祓いしなければいけないのかと思っていたらただの二重人格でがっかりさせんじゃねーぞ、です。
ただウキョウは非常に可哀想で、何の罪もないのに再会してすぐ恋人に死なれるというドラマチックな運命を持ってしまったがため無能の邪神ニール様(オリオンの飼い主 特技:実力に見合わない奉仕活動)に目をつけられてしまい、無数の世界を移動しながら死んだり死なれたり殺したり殺されたりという余計なオプションサービスをつけられることになったのでした。
主人公が生き残る未来を、という願い、どうしてできもしないのに請けちゃったんですかニール様。ニール様は脳筋馬鹿野郎なのでウキョウが主人公が生きていられる未来の世界線に移動してその世界に存在しなかったウキョウを排除する力(歴史の修正力的な何か)に抗えず何度も死んでいるというのに、やればできるという実に脳筋らしい安易なチャレンジ精神を爆発させて\もう一回!もう一回!/と宴会芸のように催促し、そのせいでウキョウが拷問受け続けて発狂錯乱、精神分裂、死にたくないから主人公を殺す裏の人格の誕生、それって本末転倒、という負の連鎖が爆誕
どうみてもウキョウは完全に被害者のように思えるのですが、最後の最後で全部ウキョウの精神力が弱いせい、と邪神ニール様に罪を全部背負わされ(ちなみにその時ウキョウは死の淵にいるので欠席裁判状態)あまつでさえコイツを許すか?許さないか?とオリオンに問わせるという悪行に出ます。ウキョウルートなのに邪神の蛮行に怒り心頭です。
世界はまずコイツを処刑しろと思ってた所でグッドエンドではなんと人間に転生し攻略キャラになろうとしている魂胆がみえみえの邪神なのでした。最低だよ!
とりあえずウキョウを邪神から取り戻せたのでよかったと思います。ウキョウは超銀河級の不幸者でした。同情します。